桐生高校同窓会
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平成28年度定期総会



 


事務局と会計・監査


校長と会長・副会長
 「平成28年度桐中・桐高同窓会定期総会」は、7月2日(土)桐生市民文化会館小ホールで開催された。今年は昭和57年卒が幹事学年(代表者加藤貢氏)を務めた。 総会と並行して今年も同窓生による作品展が開催された。また、期末テスト直前ということもあり、総会前の吹奏楽委員会の演奏や応援委員会の演技のアトラクションは行われなかった。代わりにワインが振る舞われた。総会は、荒木克文氏(57年卒)の司会によって始まった。宮地同窓会長、本年度就任された田口校長の挨拶と続き、喜寿出席同窓生への賀詞・記念品贈呈も滞りなく済み、議事に入った。平成27年度事業報告、会計報告、監査報告、役員改選が審議され、すべて承認された。続いて28年度事業計画案、予算案が提出され、満場の拍手により承認された。今年度も成功裏に終了した。

賀詞贈呈

宮地 由高 会長


辻 正男 副会長


松島 宏明 副会長



総合司会 荒木 克文氏

田口 哲男 校長


菊地 一真 副会長


総合運営委員長 下山 雅通


議長
           
定期総会懇親会

 会場をスカイホールに移して、懇親会が華やかに繰り広げられた。宮地会長、田口校長、亀山豊文桐生市長、石原条みどり市長の挨拶に続き、総会で喜寿のお祝いを受けた方々を代表して小倉基義氏(33年卒)の乾杯のご発声で行われた。宴の歓談も尽きないところであったが、幹事学年の引き継ぎ(57年卒加藤貢氏→58年卒宮地敏郎氏)が行われ、柴田副会長の締めの挨拶があり、大変盛り上がった懇親会も校歌の大合唱で閉幕となった。


宮地 由高 会長


田口 哲男 校長

亀山 豊文 桐生市長


阿部 高久 副会長


小倉 基義 氏による乾杯の音頭


懇親会風景


本年度幹事学年(57年卒)



校歌による懇親会の〆

石原 条 みどり市長


増田 浩三 副会長


懇親会風景


懇親会風景


次年度幹事学年(58年卒)




平成28年度定期総会講演会






講演中の亀田 貴雄 氏




講演中の高野 雅晴 氏


 定期総会に先立つ講演会は、北見工業大学教授・亀田 貴雄 氏(昭和57年卒)による「南極での雪氷研究 -知られざるマイナス70°の雪と氷の世界-」と(株)ビットメディ 代表取締役・高野 雅晴 氏(昭和57年卒)による「東京五輪で究極の映像配信を実現へ  Open Media Innovation 2020 構想」という演題で行われました。


講演会要旨
「南極での雪氷研究
-知られざるマイナス70°の雪と氷の世界-」

  私は桐生高校を1982年3月に卒業し,北海道大学で勉強をして,1991年4月からは北見工業大学で物理学,雪氷学,地球科学を教えながら,雪氷学の研究を進めています。
 思い返すと,中学3年の時にNHKの「こちら昭和基地」というテレビ番組を見て,日本南極地域観測隊に関心を持ったことがその後の進路のきっかけでした。また,「北海道大学の先生が南極観測隊員に選ばれた」という新聞の小さな記事を見たことに加え,北海道への憧れがあったので,北海道大学に進学したことも大きな選択でした。
当初は南極観測に関係がありそうな理学部地球物理学科を志望しましたが,2年前期までの成績では地球物理学科に進学できず,工学部応用物理学科に進学しました。応用物理学科4年で氷物性を専門にする研究室に所属しました。ここには雪氷分野で南極観測に参加した先生が2人おりました。北海道大学大学院在籍中には,勧められて南極観測や北極域の氷河調査の会議などに出席しましたが,その延長として北見工業大学に就職しました。
北見工業大学に就職してから3年半後の1994年11月から1996年3月末まで,第36次南極地域観測隊に参加し,昭和基地から1000km,標高3810mに位置するドームふじ基地での初越冬観測に参加しました。ここでは深層掘削場の建設,深層掘削作業に関わるとともに,直径3cm程度の球状の霜の塊(後に「雪まりも」と命名)を発見しました。2002年11月から2004年3月には第44次南極地域観測隊員として,再びドームふじ基地での越冬観測に参加し,深層掘削作業を実施するとともに南極氷床上での皆既日食を世界で初めて観測しました。
 これまで歩んできた道を振り返ってみると,「人間万事塞翁が馬」という言葉を思い出します。「こちら昭和基地」というテレビ番組を見なければ,北海道大学に進学しなかった可能性があります。大学での成績が良くて第1希望通り地球物理学科に進学すれば,雪氷学が専門にならかったことも考えられます。つまり,人生には何が影響するかわからない,ということです。それで,この文章を読んでいただいた生徒諸君には,「人生では常に一所懸命努力することが大切」という言葉を贈りたいと思います。一所懸命やれば後悔はありません。「ああすれば良かった」と思わない,充実した人生が送れるよう,一所懸命頑張ってください。

「東京五輪で究極の映像配信を実現へ  Open Media Innovation 2020 構想」

 1964年の東京オリンピックでは、スローモーションVTRなど放送技術に大きな革新がありました。なかでも技術テスト成功が大会3日前という緊張感のなかで五輪初の衛星生中継が実現されたことは、その後の方向性に大きなインパクトを与えました。
では2020年の東京オリンピック・パラリンピックではどのような革新が期待できるでしょうか。それは8Kを実用化に導く従来型放送技術の革新と、ICTを駆使したクラウド・スーパーステーションの具現化ではないかと考えられます。クラウド・スーパーステーションとは、クラウド上で大量の映像と高品質のメタデータを生成、それらを整理・蓄積し、ライブとオンデマンド向けの高機能なOpen Media Innovation Platform とAPIを構築、全世界のステイクホルダに競技映像や競技データなどのさまざまな情報を提供していくプラットフォームです。従来の放送映像ではカバーしきれない桁違いに豊富な映像ソースとメタデータをリアルタイムで集約し、Open Media APIを通じてあまねく提供できる仕組みになります。構築にあたってセンサ/認識技術を駆使したメタデータの生成手法を確立するとともに、新しいタイプのデータを活用したオリンピック・パラリンピックの楽しみ方を全世界の人々に提供することができます。さらにこのプラットフォームは2020年以降のローカルからグローバルまでのスケーラブルなメディアシステムの中核を担うシステムとなり、グローバルレベルでの真の放送と通信の融合が実現されます。
 現在、ビットメディアではクラウド・スーパーステーションの実体化に向けて、「ShareCast PlayList Editor」と名付けたクラウド簡易編集ソリューションをNHKをはじめとする放送事業者やスポーツ団体等に提供しています。
 2020年までもうあまり時間はありません。全世界の人々にさすがと思わせる新次元コンテンツ、究極の映像配信サービスをたたき出すには持ち寄れる技術・リソースを結集し、放送業界の枠にとらわれず、オープン・イノベーションを推進すべきタイミングが来ています。1964年に放送人が発揮した革新のスピリットを思い起こし、多岐に渡る関係者を巻き込みながら、実体化にまい進したいと考えております。


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